あ〜、やってしまった!(2)
皆さん、シリーズの途中なのに更新が遅れてすみません。
それでは、前回のお話の続きです。
モールを出ると雨が降っていたので、なんとなーく嫌な予感がしてしまった私。
アメリカでも雨の日に運転するのはあまり好きじゃない。
ひどい夕立の中 高速を走っている最中に、急に運転席側のワイパーが吹っ飛んで突然前が何も見えなくなったという怖い経験もあるので、雨の日は人一倍ナーバスになってしまう。
それでも「どうせ一本道で車もほとんど通らない経路だから大丈夫」と自分に言い聞かせ、ハンドルを握った。
最初は本当に問題はなかった。
多少視界は悪かったけれど、一本道を私の車だけが走行している状態だったので、ゆっくり慎重に走ることができた。
けれどある十字路を過ぎると、私の後ろに一台の乗用車がつづいた。
その人は急いでいるのか、私の後ろにぴったりと付いてまるで「おっせーなー」と言っているかのような感じだった。
申し訳ないなと思いながらも、それでも時速制限通りに走っていたし、自分の安全の方が大切なので、私は少しスピードを上げただけでそのまま走り続けた。
狭い道で追い越しもできないその人は更にイライラしたようで、私の後ろをバンバーぎりぎりぐらいにぴったり付いて走っていた。
このまま何かの拍子に私が急ブレーキをかけたら絶対玉突きになるなと思った。
そんな時、100メートルくらい前からこちらに向かって走ってくる車が見えた。
この道の狭さだとぎりぎりすれ違えるかどうかだと言うのに、その車はかなりのスピードでこちらに向かってきた。
それを見た私は怖くなって更にスピードを落とした。
すると痺れを切らしたのか、「プップッー」と後ろの車がクラクションを鳴らした。
その音にビックリしたのと、前の車と絶対にぶるかると思った私は、前から来る車とすれ違う瞬間にハンドルを少し左に切った。
その時
「ゴン!」という大きな音がした。
そして私の車はバウンスをして少し右に逸れた。
そしてそのまま走行し続けた。
(えっ! 何? 何? 今の何?)
私は一瞬何が起こったのか分からず、かなり混乱してしまった。
だって道路の左側は草ぼうぼうの更地で、何もぶつかるような物はないはずだったからだった。
私はよっぽど車を止めて車に傷がついたかどうか確かめたかったけれど、後ろの車が相変わらず私の後ろにぴったりついて走っていたので、すぐに止まることができなかった。
バックミラー越しに後ろの人を見ると、「バッカじゃん」というようにニタニタしていた。
全然知らない人だけど、なんか性格の悪い人だなと思った。
ようやく一本道を抜け大きな通りに出た途端、後ろの車は「ブオーッ」といって私の車を追い越して行った。
私はすかさず近くのコンビニに車を停め、車の傷を確認することにした。
(どうか、傷がついていませんように!)
(例え傷がついていても、あまり大きな傷でありませんように!)
そう祈りながら、車を降りて車体の左側を見てみると、、、
ああーーーーー!
もうダメだ、、、。
ドアにボコッと大きなへこみができ、車体の前方からバンバーまでも大きなすり傷が何本もついていた。
ああ、、、どうしよう、、、。
これは両親が数ヶ月前に、中古だけど購入したばかりの車だったのに、、。
絶対に怒られる、、、。
私は両親に怒られることも心配だったけれど、それ以上にこの修理にどれくらいかかるだろうという費用のことも心配していた。
ああ、どうしよう、、、。
私は降りしきる雨よりも重い気持ちで、ドアのへこんだ車を無理やり家まで運転していった。
つづく
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それでは、前回のお話の続きです。
モールを出ると雨が降っていたので、なんとなーく嫌な予感がしてしまった私。
アメリカでも雨の日に運転するのはあまり好きじゃない。
ひどい夕立の中 高速を走っている最中に、急に運転席側のワイパーが吹っ飛んで突然前が何も見えなくなったという怖い経験もあるので、雨の日は人一倍ナーバスになってしまう。
それでも「どうせ一本道で車もほとんど通らない経路だから大丈夫」と自分に言い聞かせ、ハンドルを握った。
最初は本当に問題はなかった。
多少視界は悪かったけれど、一本道を私の車だけが走行している状態だったので、ゆっくり慎重に走ることができた。
けれどある十字路を過ぎると、私の後ろに一台の乗用車がつづいた。
その人は急いでいるのか、私の後ろにぴったりと付いてまるで「おっせーなー」と言っているかのような感じだった。
申し訳ないなと思いながらも、それでも時速制限通りに走っていたし、自分の安全の方が大切なので、私は少しスピードを上げただけでそのまま走り続けた。
狭い道で追い越しもできないその人は更にイライラしたようで、私の後ろをバンバーぎりぎりぐらいにぴったり付いて走っていた。
このまま何かの拍子に私が急ブレーキをかけたら絶対玉突きになるなと思った。
そんな時、100メートルくらい前からこちらに向かって走ってくる車が見えた。
この道の狭さだとぎりぎりすれ違えるかどうかだと言うのに、その車はかなりのスピードでこちらに向かってきた。
それを見た私は怖くなって更にスピードを落とした。
すると痺れを切らしたのか、「プップッー」と後ろの車がクラクションを鳴らした。
その音にビックリしたのと、前の車と絶対にぶるかると思った私は、前から来る車とすれ違う瞬間にハンドルを少し左に切った。
その時
「ゴン!」という大きな音がした。
そして私の車はバウンスをして少し右に逸れた。
そしてそのまま走行し続けた。
(えっ! 何? 何? 今の何?)
私は一瞬何が起こったのか分からず、かなり混乱してしまった。
だって道路の左側は草ぼうぼうの更地で、何もぶつかるような物はないはずだったからだった。
私はよっぽど車を止めて車に傷がついたかどうか確かめたかったけれど、後ろの車が相変わらず私の後ろにぴったりついて走っていたので、すぐに止まることができなかった。
バックミラー越しに後ろの人を見ると、「バッカじゃん」というようにニタニタしていた。
全然知らない人だけど、なんか性格の悪い人だなと思った。
ようやく一本道を抜け大きな通りに出た途端、後ろの車は「ブオーッ」といって私の車を追い越して行った。
私はすかさず近くのコンビニに車を停め、車の傷を確認することにした。
(どうか、傷がついていませんように!)
(例え傷がついていても、あまり大きな傷でありませんように!)
そう祈りながら、車を降りて車体の左側を見てみると、、、
ああーーーーー!
もうダメだ、、、。
ドアにボコッと大きなへこみができ、車体の前方からバンバーまでも大きなすり傷が何本もついていた。
ああ、、、どうしよう、、、。
これは両親が数ヶ月前に、中古だけど購入したばかりの車だったのに、、。
絶対に怒られる、、、。
私は両親に怒られることも心配だったけれど、それ以上にこの修理にどれくらいかかるだろうという費用のことも心配していた。
ああ、どうしよう、、、。
私は降りしきる雨よりも重い気持ちで、ドアのへこんだ車を無理やり家まで運転していった。
つづく
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