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期待は禁物

* これは6月に日本に一時帰国した時のお話です。


ノッコの小学校は朝8時ごろ教室に入り、風太の幼稚園は9時からだったので、ノッコの初日はまずノッコの教室に風太を連れて行ってから幼稚園に寄ることにした。

2階に上ると、教室ではたくさんの子供達がおしゃべりしたり、机に座って何かを書いたりしていた。

私たちが入って行くと、数人の女の子と男の子が

「新しい子だー」

「アメリカ人の子だー」

と言って走ってきた。

けれどノッコは相変わらずシャイで、彼らの顔も見ようとせず、私の後ろに隠れて中々出てこようとしなかった。

とりあえずノッコのロッカーを探そうと思ったけれど、他の子のロッカーにはみんなの名前が書いてあるのに、ノッコの名前はどこにもなかった。

仕方がないのでノッコには、自分のロッカーがどこなのか分かるまで荷物は持っているように言った。

「ノッコの机どこ?」

ノッコが消え入るような声でそう聞いてきたので、ノッコの机を探してみたけれど、やっぱりノッコの名前が書いてある机は見当たらなかった。

1階の上履き入れにも名前がなかったので、ノッコは自分の外履きを適当なところに入れてきていた。

先週の風太の初日のときは、靴箱からロッカー、タオル掛けに至るまで風太の名前のシールがすでに貼ってあったので、ノッコのクラスもそうなのだろうと思い込んでいた私にはちょっと意外だった。

他のお友達の名前はみんな書いてあるのに、自分の名前だけがどこにもないと、ただでさえ緊張しているノッコには、まるで歓迎されていないような、自分の居場所がないような気がしてしまうんじゃないかと少し心配になった。

同時に、こんな小さな心遣いさえしてくれなかった先生を少し恨んだ。

けれど、きっと先生にはそんなことをしている余裕はなかったのかもしれないとも思った。

先生の立場からすると、海外から日本語があまり話せない生徒が1ヶ月だけ自分のクラスに入ってくるというのは、はっきり言って迷惑以外の何物でもないと思った。

ただでさえ忙しいのに、その子一人のためにしなければならない仕事が増えるだけ。

あまりに先生の負担が大きくなるので、都心の小学校では海外の子供の体験入学を一切お断りしているところも少なくないと友人から聞いたことがあった。

それを考えたら、こうして気持ち良くノッコを受け入れてくれただけでも感謝しなくちゃいけない身なんだと、私は自分を戒めた。

以前車で三日かけてジョンの弟夫婦のところに遊びに行った時、思ったより歓迎してもらえなかったことを残念に思ったというような記事を書いたことがあった。

けれどまだ1歳にも満たない双子ちゃんを育てていた二人のことを考えれば当然だったのかもしれないと考え直し、「みんながそれぞれ必死だった」と締めくくった。

バケーションで別の土地に行く人は、よく現地の人には現地の人の生活があることを忘れ「わざわざ来たんだから、こうしてくれてもいいのに」と思ってしまう。

それに対して現地の人は「こっちにだって生活があるんだから、そんなに期待ばかりされても困る」と思ってしまう。

私は両方の立場になったことがあるので、そのどちらの気持ちも分かる。

だからノッコと風太の学校には、あまり大きな期待をかけることはやめようと心に決めた。

それなのに、、

母親に対してはどうしても「こうしてくれてもいいのに、、」という期待を捨てることができず、後に母と思いっきり衝突してしまったのだった。



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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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