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空港でのハプニング2

* これは昨日の記事の続きです。

空港の外でヤキモキしながらシャトルを待っていると、ホテルに電話してから20分近く経ってようやくシャトルが入ってくるのが見えた。

(よかったぁ!)

シャトルを停めた運転手さんが、風太のバックパックを抱えて急いで車から降りてきた。

「本当にありがとうございます! 本当にありがとうございます!」

そう繰り返して思いっきりはずんだチップを彼に渡した。

そのバックパックから風太の薬を自分のバックパックに移し、私たちは急いでまたカウンターに走った。

カウンターに着くと、さっきの中国人の家族がチェックインをしているところだった。そしてその後ろには2組の家族が並んでいた。

(よかった。列はそんなに長くない。)

そう思ってホッとしていると、私たちの前に並んでいた家族のお父さんが

「あらっ? 風太くんですよね?」と話しかけてきた。

「えっ? 風太をご存知なんですか?」

「はい、〇〇の日本語補習校で一緒ですよね。先週ぼく、ボランティアでランチのお手伝いをしたんですけど、風太君が上手に箸を使っていたのでよく覚えているんですよ。」

「そうだったんですか。」

風太は4月から日本語補習校に通い始めたけれど、私はまだクラスのお友達の顔も名前を覚えていなかったので、その人の娘さんが風太と同じクラスだということに気づかなかった。

「お名前は?」

私がその子に聞くと、

「〇〇、、、。」

すこし恥ずかしげにその子が名前を教えてくれた。

その子の他に小学生3年生の女の子とまだ生後数ヶ月の赤ちゃんがいた。

そのお父さんは仕事で帰国できないので、奥さんが一人で三人のお子さんを連れて一時帰国するのだと教えてくれた。

「大変ですねー。」

そんな話をしていると、前の方で何やらもめている声が聞こえてきた。

どうやら例の中国人家族が、何かの書類が足りないために飛行機に乗れないと言われているらしかった。

「でもウェブサイトにはこう書いてある!」そう言って、旦那さんはカウンターの人に食ってかかっていたけれど、「その書類がないとチェックインをすることはできないのよ。それは私にもどうすることもできないの。」と冷たく断られていた。

頭を抱えていた中国人の旦那さんは、急いでスマホで何かを調べ始めた。

その時、

「次の方!」と呼ばれて別の家族がチェックインを始めた。

その間私は、補習校で一緒のその家族と雑談を続けていた。

そしてその奥さんの順番が回ってきたので、奥さんはチェックインを始めた。

すると彼女の旦那さんが、

「そういえば、カナダに入る時にはeTAという書類が必要なんですが、もう提出しましたか?」と聞いてきた。

「ああ、それ、なんかカナダ航空のウェブサイトで見ました。でも、アメリカの永住権を持っていればいいって書いてあったような、、、。」

「あれっ? 違うと思いますよ。カナダの永住権を持っている人は必要ないけど、アメリカの永住権じゃだめだったと思います。」

「えっ、そうなんですか?」

「でもスマホで結構簡単に入力できるので、今、入力しますか? 手伝いますよ。」

「えっ、そうですか? じゃあ、、いいですか?」

そんな話をしているところへ、

「次の方!」という声がして、私の順番が来た。

とりあえずチェックインをしてみようとカウンターのところへ行き、

「今、友人にアメリカの永住権を持っている人もeTAが必要だと聞いたんですが本当ですか?」と訊いてみた。

「ちょっと調べてみるから、待ってて。」そう言ってその人はコンピューターを叩き始めた。

私は心の中で「どうか必要じゃないって言ってくれますように」と祈っていた。

けれどそんな願いも空しく、その女性は

「やっぱり必要ね。その書類がないとあなたをカナダに入国させる事はできないわよ。」と言った。

そして、

「次の人を呼ぶからちょっと横に移動してくれる?」と冷たく言った。

それらの言葉は、彼女が例の中国人の家族に言ったのと全く同じ言葉だった。

どうやらその中国人の家族も私同様eTAを提出していなかったらしい。

その中国人のお父さんは、すごく緊張した顔でスマホに情報を入力していた。

先ほどの風太のバックパック紛失で時間をロスした上に、またこんな事態に陥ってしまった私は少しパニクっていた。

けれどその補習校で一緒のお父さんが、

「じゃあ、入力しましょう」と言ってくれたので、自分のスマホを使って入力を始めた。

けれどいざそのフォームをオープンしてみると、パスポート番号から、住所や電話、日本での滞在先、職業、勤め先の住所など、質問が50個ぐらいあって、そんな短時間で全部の情報を入力するのは不可能のような気がした。

しかも最近生まれて初めてスマホという物を購入した私は、とにかくこの電話に慣れていなくて、入力がおぼつかなかった。

間違えたアルファベットを押しては何度も何度もやり直している私を見て、その補習校のお父さんは、

「私が入力しましょうか?」と申し出てくれた。

そして彼はカットや貼り付けを使ってパッ、パッと入力をしてくれた。

彼の奥さんと子供達はとっくにチェックインを済ませていたので、セキュリティーラインの入り口のところで彼が見送ってくれるのをずっと待っていた。

「もう行かなきゃですよね。すみません。すみません!」

そう何度も謝りながら、どうしても「あとは自分でやるので大丈夫です」という言葉が言えない自分が恨めしかった。

でもここで彼に行かれてしまったら、私たちは絶対にこの飛行機に乗れないような気がして怖かったのだ。

この時はもうこのお父さんにすがるしかないような気持ちで、とにかく必死で入力をし続けた。

そして自分の情報を全て入力し終え、クレジットカードの情報を入力して、ようやく「送る」のボタンを押した。

すると私の目に飛び込んできたのは、まさかの

「decline (認証できません)」の文字だった!

呆然とした。

「どうして? どうしてダメだったんですか?」

混乱した頭で私がそのお父さんに聞くと、その人もビックリした様子で

「分かりません。私が妻の分をやった時は全く問題なかったので、、」と言った。

その時カウンターの方から、

「チェックインの時間が終わります。」という声が聞こえてきた。

(もしかして、、日本に行けないかも)

そんな思いが現実的なものになったようで、私はその場で泣き出したい気持ちになった。

つづく



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cliffhanger

さわこさん続きが気になって仕方ないです!
前回の続きが読めてスッキリ出来ると思ったら更に続きが気になる展開で...^^
まさにcliffhangerです。

私はアメリカに旅行するにあたって必要だったESTAを取得した際には記入事項だけでなんだかんだやり直したりで2時間もかかってしまったので空港でチェックインの時間に追われながら取得しないといけないとかほんと考えられないです。その時のさわこさんの切羽詰まった感じ、お察しします。

入力終わらすだけで死にものぐるいなのにその上declineって...
もう目の前真っ暗になりますよね💦

私もいつもどこか行く度に何かしらこういったハプニングが起きるのでなんだか人事じゃなくてとても共感してしまいます。
私の場合はLAでNY行きの国内線に乗り換えだったのですが見事に間に合いませんでした...

無事に日本に着いてるようで心配ないようですがどのような過程で日本に到着されたのか楽しみにしてます^^

Re: cliffhanger


ちはなさん、

コメントありがとうございます!
cliffhangerだらけですみません。

今この記事を書きながら、あの時の緊張感が蘇ってきて心臓がドキドキしてしまいました。
飛行機での旅行ってただでさえ「乗り遅れたらどうしよう」という不安が伴うのに、こんな書類をミスしていたら更に焦りますよね。

ちはなさんは、ESTAを取得するのに二時間もかかってしまったんですね。
私はあの時全く時計を見ていなかったので、何にどれくらいの時間がかかったのか分からなかったのですが、結局一時間はかかっていたのだと思います。

そしてようやく入力し終わってから「decline」の文字を見た時は、本当にもうダメだと思いました。
でも補習校のお父さんのおかげて、なんとかチェックインできました!

ちはなさんは、その時乗り換えに間に合わなかったんですね。ザンネン!

このあとセキュリティーライン以降の話を書いていきますので、楽しみにしていてくださいね!

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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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