FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

どれだけ愛せば分かってくれるのだろう

ノッコがまた最近荒れている。

毎日同じことを話して聞かせ、その度に「もう暴れたりしない」と約束するのに、次の日にはまた同じようなことで癇癪を起こし暴れ出す。

来る日も来る日もそんなことの繰り返し。

おとといは発狂したように私たちを罵り、物を投げつけ、ドアを蹴ったので、ドアにへこみが二つできてしまった。

これは一種の家庭内暴力だと思う。

(昨日あれだけ反省したんだから、今日はさすがに癇癪を起こすことはないだろう)という私の予想に反し、今日も全く同じように怒り出すノッコを見ていると、

「これはもう彼女自身にもコントロールできない問題なんだろうな」と思う。

どんなに私たちが言って聞かせても、どんなに彼女自身ががんばってなおそうと思っても、もうなおらないもの。

彼女の意思が彼女を狂わせるのではなく、彼女の脳の働きがもうそうなっているために、ノッコ自身がどんなにコントロールしようとしてもできない。

それはある意味、痙攣のようなものなのかもと思うようになった。

痙攣は自分の意思と関係なくいつでもどこでも起こりうる。

そしてそれは本人がコントロールできるものではない。

それを周りの人も知っているから、痙攣を起こした人を責めたりしないし、科学的な方法でそれを治そうとする。

けれど癇癪はどんな子供でも起こすものだし、成長するにしたがっておさまっていくものなので、それがいつまでも続く子供は「甘えているだけ」と見られてしまう。

そして「いい加減にしなさい」と責められる。

ノッコには医学書に載っているような、はっきりとした障害はないのかもしれない。

でも他の子とどこか違っているのは確かな事実だと思う。

それはノッコの行動の色々なところから読み取ることができる。

例えば愛着障害。

ノッコは愛着障害のせいなのか、常に口の中に何かを入れていないと安心できないところがある。それはボトルウォーターのキャプだったり、ぬいぐるみの足だったり、ブランケットのはじっこだったり。その日によって色々だけれど、まるで赤ちゃんのようにいつも何かを口に入れていないと落ち着かないようだった。

そして人との距離の取り方も下手だった。

幸い同い年ぐらいの友達はたくさんいて、友人を作るのは問題ないようだった。

でも大人の人に会うと、急におチャラけ星人になってその人が嫌がるようなことをしつこくやる。

そして「この人はこんな私を受け止めてくれるか」をテストするのだ。

例えば習い事のレッスン中にふざけたり、先生をからかったり、わざと間違えたり。

先生がイライラするようなことをわざと何度もやって先生を試す。

先生はみんな大人なのでそんなノッコにも我慢強くつきあってくれるけれど、きっと内心ではノッコのことを嫌っているのだろうなとよく思う。

そしてそれを鋭く感じ取っているノッコは、さらに先生の前でおチャラケていくのだった。

それと同じようにノッコは何かあるごとに私やジョンの愛情を確かめようとする癖がある。

それは「終わることのない要求」によく表れている。

朝起きてから夜寝るまで、ノッコは絶えず私たちに「これやっていい?」「これ食べていい?」と聞いてくる。

「ママ、朝ごはんにキャンディー食べていい?」

「ミルクの代わりにジュース飲んでいい?」

「晩ご飯食べたらまビデオ見ていい?」

「ビデオがダメなら、ゲームは?」

よく次から次へと頼み事が思い浮かぶなと思うくらい朝から晩まで「いい? いい?」と聞いている。

そしてそのお願いの大半が許可できないことなので、私もジョンも「ダメだよ」と言う。

いちいち「ダメ」という私たちも、何度も「ダメ」と言われるノッコもストレスがたまってくるし、最初からダメって言われるのが分かっているんだから訊かなきゃいいのにと思う。

それでもノッコは訊かずにいられない。

そして「ダメ」の返事を聞くと、

「ママはノッコが嫌いなんだ。」と始まる。

「そんなことないよ。大好きだよ。でも朝からキャンディはやっぱりダメだよ。」と答えても、

「ママはノッコなんていなくなっちゃえばいいと思ってるんでしょ。」

としつこく聞いてくる。

何度否定しても納得しないので、最後には

「ほらもういいから、寝なさい。」

となる。

すると「やっぱりー! ママはノッコが嫌いなんだー!」と大泣きが始まる。

ノッコはそんな自分の態度が人に嫌われると分かっているから、それでも私がノッコを嫌いにならないことを確かめたくてしつこく聞いてくるのだろうと思う。

でも私も疲れている時などは、いちいちそれに付き合っている余裕がない。

そういう時は「ママはノッコが嫌いなんだ」という言葉にも、あえて返事をしない。

するとノッコは、この世の終わりのような顔をしてそのまま泣きながら眠ってしまう。

そのあと私は罪悪感に押しつぶされながら(なんで”大好き”って言ってあげられなかったんだろう)と落ち込むのだった。



ノッコの愛情試しに、「常にどこかが痛い」というものある。

「ママ〜、足が痛い」

「ママ〜、なんか吐きそう」

「ママ〜、熱があるかもしれない」

「ママ見て、ちょっと切れてるー!バンドエードしないと死んじゃうー!」

その訴え方がまた大げさで、いかにも「心配して!」という雰囲気ムンムンなので、つい私も「はい、はい、痛いのね」と軽くあしらってしまう。

本当はノッコが怪我した時、私が労わることでノッコに「人にやさしくすること」の見本を示すべきなんだろうと頭では分かっているんだけど、行動がどうしてもついていかない。なぜなら全然心配していないから。

1日に何度も何度も「痛〜い」だの「吐きそう」だの言われると、どれが本当なのか分からなくなって、もうどうでもよくなってしまう。

その点ジョンはいつもノッコが痛いと言っているところにキスをしてあげたり、おでこを触って熱を測ったりしてあげて本当にやさしいなと思う。

私はまだまだ心が狭く、人間ができていない。

ノッコの全てを受け入れブランケットのように包んであげることができない。

今が自分の精一杯。

これが私の限界。

ノッコはいつになったら自分が愛されていることを理解してくれるんだろう。

そんなに必死になって私たちの愛情を確かめたり、他人の顔色を伺わなくてもノッコはもう十分に愛されてる。

一体いつになったらそのことに気づいてくれるのだろう。

私たちはこれ以上何をすれば、あなたを納得させることができるのだろう。

ママはもうよく分からなくなっちゃった。

                           ◇


おとといノッコがいつもよりひどい癇癪を起こした後、私はまたノッコと話し合った。

その中でノッコの罵倒がどれくらい私やジョンの気持ちを傷つけるかを伝えた。

「ノッコちゃん、一度口から出た言葉はもう取り消すことはできないんだよ。ノッコちゃんが本気でママを嫌いじゃないことは分かってる。でもノッコちゃんが吐いたそういう言葉は私の胸の中にずっと残るの。そしていつまでもママの心を傷つけるんだよ。」

私がそう言うと、ノッコは泣きながら

「I hate myself !」と何度も言った。

「ノッコちゃん、ノッコちゃんは自分を変えたいと思ってる?」

「うん。」

「ノッコちゃんの癇癪はね、自分が変えたいと思わないと誰にも変えてあげることはできないんだ。ママ達が変えてあげられるならそうしてあげたいけど、できないの。ノッコちゃん自身が自分の感情をコントロールできるようになりたいと思わないと、何も変わることはできないの。」

「、、、、、。」

「ノッコちゃん、もしも誰かがノッコちゃんが感情のコントロールをできるように手伝ってくれるって言ったら、その人に会ってみたい?」

「うん。」

「そう。 じゃあ、ママその人に連絡してみるよ。そしたらママとパパと一緒にその人に会いに行ってみる?」

「うん。」

「でも約束して。その人に会ったら、その人の言うことをちゃんと聞いて、その人が“やってください”って言うことはちゃんとやるって。」

「うん。」

「ノッコちゃんはとってもいい子なんだよ。やさしいし、明るいし、お友達もたくさんいるし。ママもパパもノッコちゃんが大好きなの。ただ、この癇癪の問題は早く解決しないといけないね。ノッコちゃんもママもパパも風太も、みんなが傷ついちゃうから。」

「うん。」

「ママ?」

「ん?」

「ママが大好き」

「ママもノッコちゃんが大好きだよ。ほら、もう遅いから寝よう。」

「うん。」


そうして次の日私は、早速以前学校が薦めてくれた精神科医に連絡をとった。

専門家に相談することにしたのは、ノッコのためというより、ノッコが癇癪を起こした時に私たちはどうするべきなのか、どういう心持ちでノッコに接していけばいいのかなどのアドバイスを受けたいと考えたから。

私たちのために専門医に会おうと思った。




ノッコはノッコなりに出口を探して一生懸命もがいている。

それが分かるから、

だから私もがんばろうと思えた。


にほんブログ村 家族ブログ 養子縁組へ
にほんブログ村

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 苦しいですね


鍵コメ「り」さん、

コメントありがとうございます。
そしてご自身の経験をお話ししてくださってありがとうございます。
ご返事が公開になってしまうことをお許しください。

鍵コメさんのお話を読んでいて私まで切なくなってしまいました。
今ここに子供の頃の鍵コメさんがいたら絶対にギュッとハグしていました。
「自分は生きていていいんだ」と自分で自覚できるまでに、そんなに時間がかかってしまったんですね。
私もよくドラッグ中毒者などのドキュメンタリーを見るんですが(もちろん鍵コメさんはそんなことしなかったと思いますが)、ドラッグを吸っている人達はわざと自分たちの身体を傷つけているようなところがあって、それがどうしてなのかよく分からなかったのです。でも鍵コメさんのコメントを読んで、それがどうしてなのかなんとなく分かったような気がします。
ノッコのように彼らも確認をしたかったんですね。
自分は誰かに必要とされているっていること、自分は生きていてもいいんだということを。

そんな苦しい時代を乗り越えて、今幸せに暮らしている鍵コメさんの様子を伺うとすごく勇気がでます。
ノッコも大丈夫かもしれない。
ノッコもいつか大人になったら鍵コメさんのように落ち着くことができるかもしれないと。
そして鍵コメさんのように素敵なパートナーを見つけてくれたらいいなと思います。

実はジョンと昨日も色々話して、近いうちに犬を飼おうかと話しているんです。
いつでもノッコの味方になってくれる、ノッコを必要としてくれる存在があることはきっとノッコにとってもプラスになるんじゃないかと思って。
ノッコのセラピーのために犬を利用するようで申し訳ない気持ちはあるけれど、でもその犬は私たち家族の大切な一員として大切に育てていくつもりです。

とりあえずまずは専門家に相談してから様子をみようと思います。

またその後の様子をアップしていきますので、また何か気づいたことなどありましたらコメントをください。

温かい励ましのお言葉、本当にありがとうございました。
以前よりちょっと前向きになることができました。

ノッコも私たちもきっと乗り越えられる。
そう信じてがんばっていこうと思います。


Re: No title


鍵コメ「ぴ」さん、

いつもコメントをありがとうございます。
こんな私たち家族を親身になって気遣ってくださる方がいるだけで、すごく励みになります。

そして鍵コメさんのような専門家からの意見はいつもためになります。

とりあえずは学校が紹介してくれたセラピストに会ってみて、それからどうするかを決めようと思います。
もしかしたら鍵コメさんが推薦してくださったセラピストの方に連絡をとってみるかもしれません。
彼がどうやってお子さんの問題を克服したのかすごく興味があります。

今日そのウェブサイトの方のpodcastを見つけたので、早速聞いてみようと思います。

役立つ情報を本当にありがとうございました!


Re: タイトルなし


鍵コメ「Y」さん、

コメントありがとうございました。
鍵コメさんの言葉ひとつひとつがジーンと私の心に響きました。
私は最近ノッコに振り回されてばかりいたので、すごく疲れていたんです。
それで「いつになったら落ち着いてくれるんだろう」「こんな状態が一体いつまで続くんだろう」ってちょっと絶望的な気分になっていて。
そして苦しんでる自分が可哀想で仕方がなかったんです。
どうして自分ばっかりこんな苦労をしなきゃいかないのかなって。

でも鍵コメさんがご自身の小さい頃とノッコを重ね、ノッコの視線から書いてくださったコメントを読んで思わずハッとしました。

特に「ノッコちゃんはまだ7歳。その小さな体とまだ幼い精神でどれ程の苦しみを抱えているかと思うと…。」この一文です。(鍵コメなのに引用してしまってすみません)

きっと一番苦しんでいるのはノッコ自身。
それが分かっていたくせに、癇癪を起こすノッコへの怒りが強すぎてそれを忘れていました。

彼女は普段平気な態度でいるけれど、一年生をもう一度繰り返したことで「自分は他の子より遅れている」「自分は他の子と違う」という思いを強くしたようです。
そして自己否定も多くなりました。

自己嫌悪の繰り返しとさまざまな不安のために、あの小さな身体で彼女なりに苦しんでいるのだと思います。(確かにどこかでジェシカのこともあるかもしれません)

そのことに改めて気付かせてくださってありがとうございました。
おかげで今日は久しぶりにノッコにやさしく接することができました。

鍵コメさんの辛かった過去を思うと私も悲しくなってしまいますが、鍵コメさんが今、幸せな生活を送られていることを願ってやみません。

今日はこのブログをやっていて本当によかったと思えた日でした。

温かいコメントを本当にありがとうございました。

ノッコちゃん、、、抱きしめてあげたいっ。

私は気が短いというか、すぐ諦めてしまうタイプで、子どもの癇癪には基本放置してしまうんですよね。。
愛情を求めているというのは分かるけど、そんなにずっといつも真剣に相手できないです。。我が家は赤子が2人いますし…。その赤子も最近癇癪始まって、3人でギャースカ泣くこともまーよくありますよ。
そういう時は無の境地です。笑

子どもの癇癪ってなんなんでしょうね。
せっかく生きているのに、なぜこんなに自分から苦しむのか…と見てるのが辛くなってしまいますよね。。
かくいう私も子どもの頃は…癇癪ではないけど無気力で厄介なやつでしたけどね。

でもさわこさんはすごいです。ほんとーに。
ノッコちゃんの苦しみを理解しようといつも一生懸命ですよね。
ノッコちゃんの思春期もなかなか手強そうですけど(脅してすいません。笑)、いつか大人になった時、自分が苦しんだ時期にさわこさんからもらったけど愛情を、誰かに還せる人になってほしいですね。
本当に毎日お疲れ様です。
さわこさんが少し疲れてノッコちゃんを抱きしめられない日は、私が抱きしめてあげたいなと思いました。

Re: タイトルなし


けいさん、

いつもコメントをありがとうございます。

>ノッコちゃん、、、抱きしめてあげたいっ。

この一言からけいさんのやさしいお人柄がヒシヒシと伝わってきます。
けいさんの魔法のハグでノッコの癇癪が嘘のようになくなってしまったらどんなにいいか。

本当に癇癪ってなんなんでしょうね。
どうしてあんなに本人も周りの人も苦しめるんでしょうね。
こんなことを言うと親失格のように思われるかもしれませんが、でも私はノッコが女の子でよかったなと思うことがあるんです。
けいさんのおっしゃるように、ノッコの思春期は凄まじいものになるだろうし、大人になってからもキレやすい性格は治らないかもしれません。
もしもノッコが男の子だったらちょっとDVっぽい大人になってしまうかも、なんて考えることがあります。
癇癪を起こして暴れ、そのあと猛反省して優しい子になるというパターンがDVの人と似ているからです。
以前は私もDVの男性を軽蔑するだけのところがあったのですが、ノッコを育ててみてもしかしたら彼らのキレやすい性格や暴力に訴えてしまうところも脳の働きのせいなのではないかなと思うようになりました。

ノッコが将来そうならないように、彼女の生活が少しでも過ごしやすいものになるよう、今まだノッコが小さいうちにできるだけのことをしてあげたいなと思うのです。

でも私も普通の人間ですから、疲れてそうできない時もたくさんあります。
そういう時は、けいさんが横に立っていてくれるのを想像しながら、けいさんがしてくれるようにノッコをハグしてあげたいなと思います。

励ましのコメントを本当にありがとうございました!
sidetitleプロフィールsidetitle

さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitle管理者ページsidetitle
sidetitle広告sidetitle
sidetitleメールフォームsidetitle

名前:
メール:
件名:
本文:

sidetitle検索フォームsidetitle
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。