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一時帰国中の体験入学

* これは前回の記事の続きで、去年の夏頃のお話です。


ある日ノッコの日本語学校で、以前図書当番で一緒になった八重子さんというお母さんをみかけた。彼女の旦那さんもアメリカ人で、小学校に通う息子さんと娘さんが一人ずついた。

そのお母さんとはとても気が合い、その後もよく事務所の前で立ち話をしたりするようになった。

「あらー、久しぶり。元気?」

なんて挨拶をしてから、

「最近はどう? 忙しい?」

と質問が続いた。

「うん、来年の夏に日本に帰ろうと思ってるんだけどね、なんか子供達の学校のことで色々大変で。」とちょっと愚痴ってみた。

「大変てどうして?」

彼女がそう聞いてくれたので、私はノッコたちの学校探しの経過をかいつまんで話した。

「そうかあ。。」

私の話を聞いた八重子さんは、ちょっと考えてから

「実は、私も毎年子供達と一緒に日本に帰省してるんだけど、子供達が通っている学校の校長先生が本当にいい人で、彼女と飲みに行くくらい仲良くなったのね。その学校私立なんだけど、あの校長先生ならきっとノッコちゃんも受け入れてくれると思うんだ。すごく熱心に国際化を進めている学校だから。よかったら私から聞いてみるけど、どう?」

「うん、うれしいけど、八重子さんの実家って確か〇〇市だったよね。うちの実家からはちょっと遠くて通えないと思うんだ。」

「うん実はね、母が数年前に亡くなって、日本にある実家が今空き家状態なの。一応一軒家だし、そこでよければ貸すよ。その学校は家から歩いてすぐだから、そこから通えばいいんじゃない?」

「えっ? そうなの?」

突然の彼女からの申し出にちょっと戸惑いはしたけれど、私はすぐにいいお話だと思った。

八重子さんの実家は私の実家よりずっと都会にあって交通も便利だし、インターネットもついているし、子供達と過ごすなら確かに八重子さんのところのほうが快適かもしれない。

けれどあまり知りもしない八重子さんに色々と迷惑をかけるのも気が引けたし、日本に帰る目的の一つに、父と母に子供達とできるだけ多くの時間を一緒にすごして欲しいというのがあった。

もしも実家以外の所で寝泊まりしていたら、両親が子供達と過ごす時間が極端に少なくなってしまう。

なので八重子さんにはお礼を言ってから、その場で丁寧にお断りをした。

けれど別れ際に八重子さんが、

「さわこさん、私も日本では学校関係のことで手続きに困ったことがたくさんあったけど、学校側と直接交渉してみると結構うまくいくことが多かったよ。一度子供達を入れたい小学校と幼稚園に電話して聞いてみたらいいんじゃない? メールじゃなくて、電話で聞いてみるのがいいと思うよ。」

そうアドバイスしてくれた。

「うん、ありがとう。」

そう言って別れたあと、私は自分がまだ直接小学校や幼稚園に訊いてみていないことに気がついた。

住民票がないからどっちにしてもダメだろうと最初から諦めていたからだった。

でも「ダメ元で訊いてみよう!」と思い直し、早速次の週に実家から一番近い公立の小学校に電話してみることにした。

その小学校に電話すると教頭先生が出て、しばらく私の事情を静かに聞いてくださった。

そして私が話し終わると、

「1ヶ月の体験入学という形であればかまいませんよ。」

と思いがけない返答をしてくださった!

先生の話によると、その年の夏もヨーロッパから帰国中のお子さんがその小学校で数週間体験入学をしたそうだ。

その経験がクラスメートにとってもとてもいいものだったので、学校側でももっと積極的に受け入れていこうという話が出たばかりだと言う。

しかも体験入学という形であればいちいち市の教育委員会に申請する必要もなく、学校側が受け入れを認めれば、たいてい市の方も同意してくれるという。故に住民票も戸籍謄本もいらないそうだ。

「あっ、ありがとうございます! ありがとうございます!」

もう天にも昇るような気持ちで、教頭先生に何度も何度もお礼を言ってから私は電話を切った。

そこで勢いづいた私はすぐさま、その小学校と同じ敷地内にある幼稚園にも電話してみた。

するとそこでも「体験入園」という形で風太の入園を認めてくれることになった!

「夢見たい!」というのは、正にこのことを言うんだとその時つくづく思った。

物事って、ダメ元ってやってみるものだなー。

最初から諦めてたら本当に何も得ることができないんだなー。

今更そんなことを改めて経験した気がした。

そのあと学校から送られてきた申込書に記入してそれを返送し、子供達の体験入学が確定したものになった。

その後、以前お願いしようと思っていたアフタースクールにキャンセルとお詫びのメールを送った。

ここに至るまでの過程で知り合った小学校や幼稚園の教頭先生、そしてアフタースクールの担当の方は本当によい人たちばかりだった。

私の状況にとても理解を示してくれて、時々冗談を言いながら一生懸命ノッコたちの入学を許可しようとしてくれた。

それはやはり八重子さんがアドバイスしてくれたように、電話で何度もお話したからだと私は思っている。

「あのー、子供達は二人とも日本語がちょっとカタコトでして、、、。」と私が言うと、

「あらー、日本の子供達だって6−7歳だと日本語でも何を言ってるのか分からないんだから同じですよ!」

なんて笑って返してくれる。

そして何度も「心配いりませよ。」「こちらが責任を持ってお預かりしますから」とおっしゃってくださった。

日本の学校って本当にすばらしい!

そして最近は技術の発達のおかげでコミュニケーションがメールやテキスト(ライン)に偏りがちだけれど、こちらの意向を伝えたい時にはやはり電話で直接話す方がいいんだなと改めて思ったりした。

電話の様子から私が受けた教頭先生達の印象は、二人とも花マル!

あの学校・幼稚園ならノッコも風太も大丈夫そうな気がした。(もちろん担任の先生次第だけれど)

とりあえずこれで子供達の通学先が決まり、ホッと一安心したのだった。



*次の記事では日本に関する質問について少し書かせていただきたいと思います。





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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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