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風太の異父の妹とご対面!

* これは前回のつづきで、去年の夏頃のお話です。


縁組エージェンシーからメールが来てから数週間後の週末、いよいよデビー一家はやってきた。

朝から彼らの訪問を一番に楽しみにしていたのは、もちろん他でもないノッコ。

まだ約束の30分前から、窓のところに行っては「もう来るかなー」とソワソワしていた。

そんなノッコに影響されて、風太も「マダカナー?」なんてソワソワしていた。

ようやく「ピンポーン」というドアの呼び鈴が鳴った時、二人はダダダっとドアの所まで走っていき、「ママ〜! 来たよー!」と叫んだ。

私がドアを開けると、そこにはデビーと旦那さんがニコニコしながら立っていた。

「ハロー」

「いらっしゃい! どうぞ中に入って」

そう言って二人を中に通すと、ちょっと恥ずかしそうな娘のルビーちゃんがデビーの後ろから顔を出した。

「こんにちは、ルビーちゃん」

そう言ってみたけれど、ルビーちゃんは恥ずかしくて答えられない。

そんなルビーちゃんを見て私は、(ノッコも昔はそんな感じだったなー)なんて懐かしくなってしまった。

そして旦那さんの抱えたカーシートの中には、

キョトンとした顔のジューンがすっぽりと入っていた。

「これがジューンね。かわいい!」

私がそう言うと、ノッコも風太もジューンのところに寄ってきて、

「うわー、かわいい!」と言った。

ジューンは顔が本当にまん丸で、お目目もまん丸のかわいい赤ちゃんだった。

写真では風太に似ているような気がしたけれど、実際に会ってみるとそんなに似ていないように見えた。

お父さんが違うとやっぱりこんなに違ってしまうものなのかなーなんて思っていると、ジョンが、「風太が赤ちゃんの頃もこんな目をしてたよ。」と言った。

私は最近の風太を見慣れすぎて、赤ちゃんの頃の顔を忘れてしまっていたのかもしれない。

それからノッコと風太とルビーちゃん三人はおもちゃで遊び始めたので、私たち大人はリビングに座って少し話を始めた。

私がデビー夫婦に一番訊いてみたかったのは、もちろんジューンとの縁組の過程と、オープンアダプションがどうかということ。

そして風太とジューンの産みのお母さんに会ったことがあるかどうか。

けれど会った早々そんな立ち入った話も失礼なので、最初はジューンの育児の話をしばらくしていた。

デビーも旦那さんも本当に気さくな人たちで、私たちの話はどんどん盛り上がっていった。

私はそんな二人がすぐに大好きになった。

それからみんなでランチを食べ、先に食べ終わった子供達がビデオを見始めてから、私はようやくジューンの縁組について訊いてみた。

するとデビーは、ルビーは彼女と旦那さんとの間に産まれた子供だけれど、医師から二人目は難しいと言われていたので養子を考え始めたのだと教えてくれた。

ジェーンの出生の背景はやはり風太の時と同じように、ある日突然エージェンシーの人から電話がきて「病院でもう赤ちゃんは生まれている。もしも縁組をしたかったら、赤ちゃんに会ってみないか」と言われたそうだ。

ジューンの状態は風太の時とほとんど同じで、体内にドラッグの影響が出ていてしばらく入院することになると言われた。デビー夫妻は最初は戸惑ったけれど、一度ジューンに会ってみて、すぐにジューンを養子に迎えることを決意したと言っていた。

それからは週に何回か病院に通いながらジューンが退院するのを待ち、1ヶ月後には家に連れて帰ることができた。

そのあとは今のところ後遺症のようなものは出ていないし、ジューンはいたって健康らしい。

そして、

やはり産みのお母さんとはclosed adoptionで、彼女には一度も会っていないらしい。

うーん、残念。

きっとそうじゃないかなとは思っていたけれど、今回のデビーからの突然の申し入れは、もしかしたら神様が私たちと産みのお母さんを引き合わせてくれるチャンスをくれたのではないかと期待していた私は、やはりがっかり感を隠せなかった。

それでも今回、こうしてデビー一家と交流を持てたことは本当によかったなと思った。

最初はシャイだったルビーも、すぐにノッコと風太に心を開いて三人で仲良く遊べるようになったし、ノッコと風太は競ってジューンを抱っこしたがるほどジューンに首ったけになってしまったし、親同士である私たちもすっかり打ち解けてプライベートな話までできるようになった。

私は普段から「縁組家族同士だから」という枠組みで人間関係を築くのはあまり好きではないけれど、彼らとは友達として、親戚として長く付き合っていけたらいいなと素直に思えた。

「今度は必ずうちに遊びに来て!」

そう言い残して帰って行ったデビーたちからは、クリスマスに素敵なカードとノッコたちへのプレゼントが届いた。

本当にやさしい人達。

天涯孤独だと思っていた風太にとって

やっと繋がった一本の糸。

その糸を、

これからも切れることなく、

細く長く紡いでいきたいなと思う。






風太とジューン
風太とジューンのツーショット
これからも、この二人の成長をやさしく見守っていきたい。



長々と読んでくださってありがとうございました。



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コメントの投稿

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よかったよかった〜

さわこさん、お久ぶりです。
ずーっと読んでいました。

風太くんと妹ジューンちゃん、会えて良かったですね。
とても肌質が似ていますね。

今回の風太くんの妹に会えるまでの経過を読んでいて、所々で感激して泣けてしまったんですけど、うまく文章にできません。

デビーさんご夫婦がいい方で本当に良かった!
風太くんを探してくれて、ありがとうと言いたいです。

Re: よかったよかった〜

しまこさん、

お久しぶりです!
コメントのお返事がおそくなってしまってすみません。

ジューンとの対面を自分のことのように喜んでくださるしまこさんは、本当にやさしい方ですね。

私もデビーがわざわざ連絡してきたことにとても感謝しています。
今後風太とジューンの関係がどうなっていくのかは分かりませんが、デビー一家と二人を温かく見守っていきたいなと思います。


その後アメリカでの生活はいかがですか?

寒さが厳しい日もありますが、もうすぐ春ですよ。

子育てがんばりましょうね!

なんだか色々考えさせられるお話でした。
人生何が起こるか分からない、まさにその通りですね。
風太くんの血の繋がりが生まれたことに感動しつつも、風太くんの産みのお母さんがいまだにドラッグから抜けられてない事実や、また子どもを手放すことを繰り返してることがすごく苦しくも思いました。
風太くんが大人になるまでに、なんとか人生を立て直していてほしいと他人ながらに願ってしまいます。
そしてそのことを強く願うさわこさんの優しい気持ちに感動し、それでも立場的に何もできないやりきれない気持ちに共感し、その中で産まれた不思議な家族の繋がりの明るい未来を願いました。

しかしさわこさんたちがもう1人迎えることになっていたら、コメントは大盛り上がりだったでしょうね。笑
最初そうなるのかと思ってドキドキしました!

Re: タイトルなし


けいさん、

あはは、うちが三人目を迎えるのかな、と思っていたんですか?
それはぜーったいありえませんよ。もう体力が続かないー!

でももっと若くて、もっと経済的に余裕があれば風太の妹も引き取ってみたかったですね。
風太よりそれを喜ぶのはノッコだったかもしれないけれど。

そうなんですよ。風太のお母さんは一旦大学に通い始めたようなんですが、またドラックの生活に戻ってしまったみたいですね。
私もそれはすごく残念です。
彼女は特に精神的な障害があるようでもないし、頭もよさそうだし、いくらでも人生を立て直せそうな気がするんですが、なかなかそう簡単にはいかないようですね。

でもなんとなく写真の中の彼女の雰囲気から、私たちはどこかで分かり合えるような気がしたんです。
だからきっといつか彼女に会って、風太の話をたくさんしてあげたいなと思いました。

本当にそんな日が、早く来るといいんですが。
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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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