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出産は命がけなのに


先日、知り合いの日本人から「妊娠して赤ちゃんが生まれることになったので、色々協力してもらいたい。」という相談があった。

けれど私は正直言って彼女の助けをしたくないと思ってしまった。

それは、その女性とは合わないと思う出来事が以前あったからだった。

                                 ◇

私が今住んでいるところに引っ越して来てしばらくすると、ジョンの職場の人から「実は近々結婚することになったんだけど、彼女が色々結婚式のことでさわこに相談したいことがあるっていうから一度会ってもらえないかな?」と聞かれた。

私はその同僚のことをあまり知らなかったけれど、彼のガールフレンドが最近日本から来たことは知っていた。でも彼女は年齢も私よりずっと下だったし、これと言った共通点もなかったので、特に会いたいとは思っていなかった。

でも当時の私には日本人の友人が誰もいなかったので、これを機会に彼女と友達になろうと思いその女性と会ってみることにした。

会って話をしてみると彼女とは色々と気の合うところもあり、その後も何度か二人でお茶をしたりした。

そして彼女が初めて家に来た時、私とジョンの結婚式の写真を見て、私の着たウェディングドレスをすっかり気に入ってしまった。

そして「私もぜひこのドレスを着て結婚式を挙げたいので、お借りすることはできませんか?」と聞いてきた。

さすがに自分の着た思い出深いドレスを貸すことには躊躇したけれど、私は「いいよ。」と言った。

というのは、私にはウェディングドレスが二つあったから。

ジョンとの結婚が決まったのは私たちが中国にいる時だった。中国でとても気に入ったデザインのドレスが見つかり購入したけれど、それに合うペチコートがアメリカでどうしても見つからかった。そこで結局悩んだ挙句アメリカで別のドレスを買うことにしたのだ。

なので自分の着たドレスは貸せないけど、別のドレスでもいいのならということで彼女にそれを試着してもらった。

ちょうどサイズも合ったので、「ベチコートは自分で買うことになるけど」という条件で、中国で買った方のドレスを彼女に貸すことにした。

その数ヶ月後、彼女はそのドレスを着て南米のリゾート地で結婚式を挙げた。

結婚式が終わって半年ぐらいした頃、彼女から「ドレスを返したいので、うちでランチをしよう」というメールが来た。

私もそろそろドレスを返して欲しいと思っていたので、彼女の家にランチをしに行くことにした。

ランチをする日の朝、ちょっと時間より遅れるかもしれないという電話を彼女にすると、彼女は「問題ないよ」と言ったあと、

「そうだ、こっちに来る途中にどこかに寄ってサンドイッチを買ってきてもらえるかな?」と言った。

てっきり彼女がランチをごちそうしてくれるものだと思い込んでいた私は、さすがにビックリして、

「えっ?サンドイッチ?」と聞いてしまった。

「うん、フルーツサラダは作ったんだけど、やっぱりメインがあった方がいいかなと思って。」

「じゃあ、サンドイッチは私が食べるためにってこと?」

「ううん、えっと、私の分も買ってきてもらえるとうれしいんだけど、、」

「わかった、じゃあ二つね。」

そう言って私は電話を切った。

その時点でなんだかもうランチをする気がなくなってしまったけれど、とりあえずドレスは返して欲しかったので、サンドイッチを持って彼女の家に向かった。

案の定ランチは、私の買ってきたサンドイッチとフルーツサラダのみだった。

ランチが終わり、家に帰る時に私は

「じゃあ、ドレスを返してもらえる?」と彼女に聞いた。

すると彼女は「あっ、そうだね」

と言いながら、ぐちゃぐちゃになって袋に入れられたままのドレスをクローゼットから出してきた。

もちろんドライクリーニングなどかけてない。

よっぽど何か言おうと思ったけれど、彼女とはもう会うことはないだろうと思ったので、その時は何も言わずに彼女の家を後にした。

そのあとは、彼女の方からも私からも連絡することはなくなってしまった。

風の噂で、彼女は結婚式から一年ぐらいして旦那さんと別れたときいた。

そして先日、何年かぶりに彼女の方から急に電話が来た。

「前の旦那と別れてから日本人の男性と付き合っているのだけれど、最近妊娠していることが分かった。」という話だった。

その彼とは結婚するそうだ。

けれど彼も彼女もまだ学生で保険がないので、どうやったら保険に入れるのか教えて欲しいという。

そして検診の時も、車の運転ができないしドクターの英語が分からないので助けて欲しいという。

それを聞いて私はすかさず、

「日本で産んだ方がいいんじゃない?」と言ってみた。

けれど彼女は

「せっかくアメリカにいるんだから、子供にアメリカの国籍もあげたい」と言った。

でも私は、英語も分からない、車の運転もできない、健康保険もなくてどうやってアメリカで子供を産むのだろうと思ってしまった。

安産ならいいけれど、Cセクションや、思いがけない危険な出産になる可能性もあるのに。

日本に帰ればご両親(関係は良好)も友達もいる、保険もある、そして日本語で全てが通じる。

そんな好条件の中でどうして安心して子供を産まないのだろう。

そんな1から10まで人に頼らないとできないようなアメリカでの出産はしない方がいい。

もしも赤ちゃんに何かあったらどうするの?。

生まれてくる赤ちゃんのためにも日本で出産した方がいい、と強く説得した。

けれど彼女は「子供にアメリカ国籍をあげたい」の一点張りで決心を変えようとはしなかった。

そう言う彼女に私は「申し訳ないけど仕事と子育てで忙しくて協力してあげることはできない」と言って電話を切った。

けれどそのあともずっともやもやして眠れなくなってしまった。

私は出産した経験がないから分からないけれど、赤ちゃんを産むって母親にとっては命がけの仕事なのではないのだろうか。

だから母親は、もっと責任をもってその大事業に臨むべきなのに。

彼女のあまりの計画性のなさ、無責任さに、私はどうしようもない不安を覚えた。

それでも、、

やっぱり彼女に協力してあげたいとは思えなかった。

彼女のお願いを断った私だから、今更彼女を心配する権利はないのだけれど、それでもやはり一人の親として今は赤ちゃんが問題なく無事に生まれてくれること祈らずにいられなかった。


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自分のウェディングドレスを着ていないとはいえ、無償で貸してあげるなんて優しいですね。。
しかも、向こうが返しに来るならともかく、さわこさんに取りに来させるなんて…
そして、自分の家でランチしようと誘ったのに、ゲストにサンドウィッチ買って来させるとか非常識ですよ。ささがに、自分の分は払いましたよね?その娘…
非常識過ぎるし、何もかも人に頼り過ぎ。面倒見なくていいですよ。

すごい方ですね

さわこさんの判断は正しいですよ!

しかし、ドレスを借りといてランチを奢らせてクリーニングもなし…
すごいですね〜
人の世というのは出会いたくない人と出会ってしまうもので、修行の1つだというのが仏教の考え方であると聞いたことがあります。
私はそれを聞いた時に、修行なら仕方ない嫌だけど避けられない事なのかと自分に言い聞かせました笑
無宗教だけど、都合よく神様仏様の教えを信じてます。
彼女の存在はさわこさんにとっては天災だと思ってなるべく関わらないのが吉ですね。
彼女の為に時間を割く必要も心を砕く必要もないですよ。
持ち前の図々しさと無神経さで強く逞しく生きていくでしょうから。
憎まれっ子世に憚るともいいますしね!

さわこさん、お気持ちはよくわかります。
私も同じような電話をよく受けます、仕事柄。
そういう時、日本なら地域の保健師に繋ぐんですけど、アメリカだとどうなのでしょうね?
いずれにせよ、どこかに繋いであげるのが良いと思うのですが、もう遅いでしょうか?
もちろん、さわこさんにそんな義理はないんですけどね。
でも子どものためにも、どこかに繋いであげられると良いですね。
そんな状態では産後も心配ですしね。。

Re: タイトルなし


モナさん、

コメントありがとうございます。
私もウェディングドレスを貸すことは、嘘でなく本当にかまわなかったんです。
どうせ一生着ないだろうと思っていたし、こちらで売る気もなかったので、誰かが喜んで着てくれて私もうれしかったんです。
問題はそのあとだったんですよね。

いくら見返りを期待するなと言われても、ドレスをぐちゃぐちゃにして返されたり、ランチを買わされたりしたのには私もすごく驚きました。そして正直言って心の中で「日本人なのに、、、」という気持ちもあったんです。
私的には、人に物を借りたらお礼の品を添えて返すか、レストランでご馳走する、という考えがあったので。

ただその女性は態度や話し方はすごく謙虚で、人に「この子の面倒を見てあげなきゃ」という義務感を与える人なんですね。
根は悪い人だとは思わないし。
だから手伝ってあげたい気持ちもないことはないのですが、、、
やっぱり無理かなぁ。

とにかく今は彼女の無事のこ出産を祈るのみです。

Re: すごい方ですね


りんさん、

あはは。りんさんの考え方すごく好きです。
そうですね。これも修行なんだと思えば何となく納得がいくものがありますね。

>持ち前の図々しさと無神経さで強く逞しく生きていくでしょうから。
憎まれっ子世に憚るともいいますしね!

これも本当にその通りですね。
彼女はこれからも色々な人のお世話になりながら逞しく生きて行くのだと思います。
あの腰の低い態度で、でもお願い事ははっきりと主張しながら。

だから彼女のことを心配しながらも、「きっとなんとかなっちゃうんだろうな」という気もどこかでしています。
彼女の人生、今までもなんとかなっていたように。

ただ今回は、もう一人の小さな命が関ってくることなので、辛いレッスンにならないように慎重に進めていって欲しいなと思います。

Re: タイトルなし

けいさん、

けいさんもお仕事柄こういう相談がくることがあるのですね。
アメリカにもきっとホットラインのようなものはあるのだと思います。
でも彼女自身がそういうサイトを探せないし、探せても英語だから読めないという状態なのでかなり厳しいと思います。

それにソーシャルワーカー等に相談したところで、「日本で産みなさい」と言われて終わるのがおちだと思うのです。
アメリカには彼女よりもっと厳しい条件で子供を産まなければならない女性は五万といるので、日本で産むオプションがある人に大切な時間を使ってはくれないと思います。

けいさんのおっしゃるように、私は彼女の産後のこともちょっと心配しています。

こんな状態でちゃんと赤ちゃんを育てていけるのか、、。
絶対に日本で出産して、日本で赤ちゃんを育てたほうがいいと思うのだけれど、、。

でも彼女のような人は、日本の社会では生きにくいのかもしれないなとも思ったりします。
すごくアメリカが好きらしいし。

ただ今は無事な出産を祈るのみです。

困った人ですね。きっと日本人の旦那さんがなんとかしてくれますよ。出産のサポートなんて重くて、、出来ないですよね。

私も海外で妊娠し9ヶ月の時に帰国して日本で出産しました。検診や遺伝子検査などは海外で受けました。日本では今は産むところがなく、3ヶ月ぐらいの時点で分娩予約をしておかないと出産出来ないです。ですから、私は妊娠初期に一時日本帰国し検査してそのまま事情を話し分娩予約をして海外に戻り、海外で必要な検査は全て行い、それか順調だったからこその検査結果を持って後期に日本に帰国し、出産となりました。妊娠前にある程度計画的に考えておかないと、、出来ないですね。。

お腹が大きくなってからいきなり日本に帰っても飛込み出産になるし、今すぐ日本に帰って分娩予約して出産するか、アメリカでするかしかないですね。

アメリカの医療はわからないのですが、必要な検査はやってくれるでしょうし、異常を見つけたら教えてくれるでしょうし。。英語が全てわからなくてもなんとかなるかもしれません。

私も医療用語はわからないし、制度もわからなかったのですが、このまま海外で産むのもいいなと思えるほど、順調だったからかもしれませんが、特に問題がなかったです。私は両親に赤ちゃんを見せたくて日本での出産を希望したので後悔はしてないですが、行ったり来たりが忙しかったですね。

彼女も出産を通して色々頑張って、成長して頂きたいですよね。何より旦那さんが毎回検診に付き合うぐらいの心構えで彼女を支えないといけないですよね。

Re: タイトルなし


のりさん、

コメントありがとうございました。

のりさんは日本で産む選択をしたんですね。
その方が賢明だったと私は思います。

>私も医療用語はわからないし、制度もわからなかったのですが、このまま海外で産むのもいいなと思えるほど、順調だったからかもしれませんが、特に問題がなかったです。

そうなんです。彼女も今まさにこんな風に感じているようで、「このままなら問題なく産めるんじゃないか」と思っているみたいです。今のところ検診にかかる費用は自腹で払えているようだし。

でも普通の出産でもかなり費用がかかると聞いているし、大丈夫なのか心配です。

出産は赤ちゃんも巻き込む問題なので、のりさんのおっしゃる通りもっと計画性を持って臨まないと危険だなと私も思います。

今は何も彼女の手伝いをしないことにしていますが、もしも赤ちゃんの命に関わるようなことでお願いをしてきた時はやはり協力しようと思っています。

もし彼女が保険に入っていないのであれば、それは大問題ですね。自分だけでなく海外では出産の前に産まれてくる赤ちゃんの保険にまで入るのが当たり前ですものね。
保険がなく出産を望んでいるなら、それはやめた方が良いと私も思います!

私は1人カイザーで出産していたので、日本だと自動的に予定帝王切開と言われていたのですが、海外だとVBACKでも良く、何よりいつも検診してくれたドクターが分娩に立ち会うから何も切る理由がないのに切るなんて信じられない!VBACKした方が良いのではと励ましてくれたので、ずいぶん心が揺れました。胎児の成長を見守って下さった先生とは信頼関係もできますしね。

海外でも日本でも保険に事前に入っていて、分娩する病院を確保でき、ドクターとの信頼関係が出来ていたら、問題がないのですが、一つでもかけると、日本でも海外でも不安なお産になってしまいますね。。

Re: タイトルなし


のりさん、

>海外でも日本でも保険に事前に入っていて、分娩する病院を確保でき、ドクターとの信頼関係が出来ていたら、問題がないのですが、一つでもかけると、日本でも海外でも不安なお産になってしまいますね。

本当にそうですね。
ドクターとの信頼関係は日本でもアメリカでも大切ですよね。
とくに妊娠は9ヶ月に渡る長いつきあいですもんね。
そこのところは私も考えていませんでした。

私が一番心配しているのはやはり保険がないということだったんです。
でも彼女のご両親は割と裕福な方達らしいので、その点は大丈夫なのかもしれないけれど。

何かがあった時のためにも彼女には最善の選択をして欲しいと思っています。
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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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