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夫婦間での違い(子供の学習)

これは前回の記事のつづきで、半年前のお話です。


トッドとアンとジェーンの経験から色々なことを学ばせてもらった私とジョン。

そんな二人の話を「うん、うん」と聞いているうちに、私はあることに気がついた。

それはトッドとアンの、学習に対する考え方の違いだった。

トッドは大学教授をしていて、アンは精神科医をしている。

二人とも社会的に立派な職業に就いているのだけれど、そこに辿り着くまでの道のりはかなり違ったものだったらしい。

小さい頃から優等生だったアンは、なんでも上手にこなす子供だったという。今でも性格が穏やかでとても控えめな女性だ。

それに比べてトッドはおしゃべりで落ち着きがなく、小さい頃もディスレクシアとADHDの影響で勉強にとても苦労したらしい。そんなトッドが障害を克服して教授になるためには、並々ならない努力をしてきたのだろうと思う。

アンは自分が努力をしなくても勉強のできる子供だったので、ジェーン達がどうして勉強ができないのかがよく分からないらしく、つい二人を見ているとイライラしてしまうと言っていた。そして最初は自分の子供が同じ学年を繰り返すなんて信じられないとかなり落ち込んだそうだ。

その逆に自分自身が小さい頃勉強で苦労したトッドは、娘のジェーンや息子のジュリアンの勉強の遅れにとても寛大で、彼らの苦しみもよく理解しているようだった。

それに、そんな自分でも大学教授になれたという自負があるので、彼は常に子供達の将来に対して楽観的だった。

「大丈夫だよ、さわこ。こんなに子供のためにがんばっている親と先生がいるんだから、きっと彼らも何かで花を咲かせてくれるよ。」と会話の中で彼は何度も言っていた。

そんな彼の前向きな姿勢が、アンの「自分の子供が留年なんて、、」と落ち込む心を楽にし、彼女が子供達にかけてしまいがちなプレッシャーにブレーキをかけているような気がした。

私もアンと同じように、小さい頃はどちらかというと優等生だったので、どうしてノッコが1+1=2を理解できないのかが分からず、すぐに怒鳴りつけたり机を叩いたりしてしまうのだった。

そしてその度にノッコは大泣きをし、益々勉強が嫌いになってしまうという悪循環だった。

私のその態度は仕事先でも同じで、飲み込みの悪い同僚や部下を見ていると「どうしてこんな簡単なことが分からないんだろう」とすぐにイライラしてしまうのだった。

その度にどうして自分はもっと他人に対して寛大になれないのだろうと落ち込むのだった。

だけどトッドを見ていて、ノッコのこの経験もいつか彼女が大人になったとき、勉強ができない子供を理解できる親になるための大切な役割を持っているのかもしれないなと思えた。

そしてノッコのような子供を持ったことで、私自身も変わってきていることを感じていた。

                                ◇

トッド達の話を聞いてノッコに1年生をもう一度やり直させることに決めた私達だったけれど、じゃあ実際それをノッコにどう話そうかとなるとやはり戸惑うところがあった。

ノッコを椅子に座らせて突然、「実はね」なんて話し出すのも不自然だったし、養子縁組の告知の時のように養子に関する絵本を読んであげる訳にもいかなかった。

もうすぐ今学期の通信簿をもらってくるので、その時に話すことも考えてみたけれど、それじゃいかにも「ほら、あなたは成績が悪いから上に上がれないのよ。」と言っているみたいで、ちょっと残酷な気がした。

なのでノッコが新学期の話を持ち出した時にさりげなく「もしかしたら2年生に上がらないかもしれない」ということを伝えていくことにした。

けれどその頃のノッコも、ノッコのクラスメートもみんな夏休みの計画を楽しみにしていて、新学期の話題がのぼることはあまりなかった。

そうしてノッコに伝えるタイミングを見計らっているうちに、精神科医の先生から「検査の結果が出ました」というメールが届いた。


つづく


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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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