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友達の経験談を聞いてみて

* これは前回の続きで、半年前のお話です。


友人のトッドとアンをランチに招待して、彼らの娘のジェーンが2年生を繰り返した時の様子について話してもらった。

彼らは本人にどう話すのがいいのか、たくさんの参考になる話を聞かせてくれた。

そこで私は次に、気になる友人関係についても訊いてみた。

「ジェーンが2年生に残ったことでそれまで仲よかったお友達との関係はどうなったの? 教室は違ってても休み時間とは校庭で会うでしょ? どうしてジェーンはまだ2年生なのとか、からかわれなかった?」

「それもね全く問題なかったのよ。ジェーンには2年生の時、仲がよかったお友達が何人かいたけれど、そんなに強く繋がっていた子もいなかったから、それも手伝ったのかもしれないわね。彼女が1年生から2年生に上がった時も、新しいクラスのお友達とばかり遊んで1年生の時の友達とはそんなに遊ばなくなっちゃったし。2年生を繰り返した時もそんな感じで、下から上がってきたクラスメートとばかり遊んで3年生に上がったお友達とはあまり遊ばなくなったのよ。あの年齢の友人関係なんてそんなものじゃないかしら。学年が変わったり、クラスが変わったりすると、自然と前のお友達とは遊ばなくなるっていうか。」

確かにそう言われれば、私も小学校の頃はクラス替えがある度に前のクラスの子とはあまり遊ばなくなってしまった。

「そう言えば一度だけ何かの行事で全校生徒が集まった時に、3年生に上がった男の子がジェーンに“どうしてジェーンは2年生のクラスにいるの?”って聞いてきたことがあるらしいよ。でもそれも別にからかってるというより純粋にどうしてだろうと思って聞いてきたらしく、ジェーンも特に気にしてなかった。」

「そう。」

「それにね、以前住んでた家の近所にちょうどジュリアンと同い年の男の子がいてね、家族ぐるみでずっと仲良くしてたの。その男の子がやはり一年生をもう一度やり直してジュリアンより学年が一つ下になっちゃったんだけど、今でもジュリアンとその子は一番の親友よ。学年の違いなんて全く気にしてないみたい。」

「僕は思うにあの年齢の子供たちにとっては、学年がどうとか、そういうのはあまり関係ないみたいだね。逆に気にしてるのは親たちの方で。」

「じゃあジェーンが2年生に残ったことで、トッドとアンのママ友やパパ友との関係はどうなったの?」

「うーん、私たちには特に仲がよかったママ友とかいなかったし、別に親しくない親御さんたちにわざわざ言うことでもなかったから、ジェーンが2年生に残ることはそんなに多くの人には言わなかったのよ。それを言ったからといって別に態度を変えるような友人もいなかったし、彼らにとっては友達の子供が留年したからってそんなことどうでもいいことだったんじゃないかしら。」

「そうかもね。」

実際私にとってもジェーンが留年したからといって、彼女に対する見方が変わったなんてことは少しもなかった。


「さわこ、僕は小さいころ一年生をやり直したことは自分の人生にとってすごく有益なことだったと思ってるんだ。あの余分な一年がなかったら、僕はきっとものすごい勉強嫌いになっていたと思う。だからあの頃では珍しいその決断をしてくれた両親にはすごく感謝してるんだよ。そして今のジェーンを見ていて、2年生をやり直す決断をして本当によかったと思ってるよ。」

「自慢みたいだけど、ジェーンは今どの教科もAなのよ。あんなに苦労してた算数は上級者向けの特別クラスを取ってるくらい。あの時1年生と2年生の基礎をしっかりやり直させてよかったなと今では思うの。」

「ジェーンのケースを知っているから、弟のジュリアンまで“2年生をもう一度やらせて欲しい”と僕たちに懇願してくるよ。さわこも知っていると思うけど、ジュリアンにはADHDがあるんだ。だから彼もかなり勉強が遅れてるんだよ。このままだと3年生の勉強についていけないと自分で分かってるみたい。でも先生たちは3年生に上がっても大丈夫って言うから、一応3年生に上がらせるんだけどね。」

「そうだったんだ。」

「とにかく子供って大人が思うよりずっと柔軟性があるんだよ。小学校の一年生なんてまだ幼いから学校のシステム自体も理解していない子が多いと思うし。ジェーンは2年生だったから多少恥ずかしいという気持ちはあったかもしれないけど、彼女も今振り返るとやっぱりやり直してよかったと言ってるよ。」

「そう。」

「とにかく二人でよく相談して決めたらいいと思うよ。子どもにとって何が一番いいのかは、その子によって違ってくると思うし。」

「うん、ノッコもジェーンのようにうまくいくといいんだけどね。」

「ノッコちゃんなら大丈夫だと思うよ。」

「うん、ありがとう。」

                ◇

二人が帰った後、私とジョンはノッコにもう一度一年生をやり直させることを、戸惑うことなく決めたのだった。



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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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