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個人的なお返事です。

鍵コメ「う」さん、

コメントありがとうございます。
今朝長いお返事を書いたのですが、「送信」を押した途端フリーズして消えてしまいました!
しばらく唖然とし、あまりにガックリきたのでまたお返事を書く気力がなかなか沸きませんでした。
今ようやくまたコンピューターに向かう元気が出たのですが、今朝何を書いたのか全部は思い出せないので、ちょっとちぐはぐな文章になってしまうことをお許しください。

そして!
今日の午後また書き直して送信したのですが、なぜかやはり送れません!
ですので、お断りなしで申し訳ないのですが、記事としてお返事させていただきます。

               ◇

鍵コメさん、いつもやさしいコメントをありがとうございます。
私に寄り添ってくださる言葉は、今の私をとても慰めてくれます。
特に今ジョンが不在で、毎日一人で子供達と格闘しているのでとても心に沁みます。

私は普段から「ノッコは育てにくい子だなぁ」と感じることがよくあります。
でも子育てをしていて何が一番キツいかというと、そんなノッコと毎日向きあわなければいけない現実より、私の苦労を周りの人があまり分かってくれないということです。
私の周りにはとても育てやすいお子さんが多く、そういう落ち着いた子は勉強もよくできます。
もちろんどんなお子さんでも手を焼くことはあるでしょうし、抱える問題もさまざまだと思います。
でもそんなお母さんたちの愚痴を聞いていると「そんなことに不満を持っているんだ」と羨ましく思ってしまうことも多々あります。
だからこのブログを通じてノッコの性格を十分把握した上で、私の気持ちを察して下さる鍵コメさんの存在がかけがえのないもののように感じます。
そして鍵コメさんのやさしい言葉にとても救われます。

人にはなかなか言えない鍵コメさんのエピソードを私とシェアーしてくださってありがとうございます。
その時の鍵コメさんの気持ち、私にも痛いほどよく分かります。
そのエピソードについてのお返事は、これから私が記事の中で書こうとしている内容とダブってしまうのでここでは書きませんが、でも今回の山林置き去りのような大きな事件も本当はとても小さなことから始まっているのだろうなと私も思います。

全世界の人が批難している男の子の両親をただ責めることをせず、彼らの立場になって考えられる鍵コメさんはステキだなと思います。

私もその男の子が無事にみつかることを祈ってやみません。

お互いに過去の過ちを教訓として、これからも子育てがんばっていきましょうね!



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家の外では話せない子供:「場面緘黙症」 (2)


*これは昨日の記事のつづきで、6ヶ月前のお話です。


私はユジーンのことがあるまで、場面緘黙症という障害(?)について何も知らなかった。

確かにスーキー一家と遊ぶ時、ユジーンは一度も言葉を発したことはなかったけれど、なんというか、それが変なこととはあまり思っていなかった。

ユジーンは普通の3歳児のように元気に走り回っていたし、何か欲しい時は「欲しい」という表情、嫌な時は「嫌だ」という表情をしたので、それでコミュニケーションが取れているような気がしていたのだ。

逆に他の子のように「きゃー」と奇声を発したり、「ねえ、ねえ、」としつこく話しかけたりせず、彼はいつもはにかむように微笑んでいるだけだったので、私はそんな控えめなユジーンが大好きだった。

ノッコと風太がユジーンのように静かな子だったら家の中が天国だろうな、などとよく思っていた。

でもスーキー達にしてみれば、そんな呑気なことを言っていられる状態ではなかった。

「このまま学校で何も話さなかったら、キンダーガーテンに行ってから学業に差し障りがでてしまう。」

そう言ってユジーンがまだプレスクールにいる間に何とか話すようになって欲しいと願っていた。

それから私も自分なりに場面緘黙症について色々調べてみた。

するとイギリスに住む場面緘黙症だった女の子の記事にぶつかった。

その子もやはりユジーンのようにおとなしく繊細な女の子で、家の外では全く言葉を発さなかったという。

その子の両親もあの手この手を尽くしたけれど、彼女は結局小学校にあがってからも家の外では一言も話さなかったらしい。

ある日お母さんの思いつきで、その子が家で普通に話している様子をビデオにおさめ、それを学校でクラスメートに見せてみた。

するとクラスメートは「〇〇ちゃんがしゃべったー!」と大喜びし、その様子を見た女の子は「みんなの前で話してもいいんだ」とようやく気付いたという。

それからは「おはよう」などの挨拶から始まり、少しずつ家の外でも人と話すことができるようになったそうだ。

今は成人したその女の子の説明によると、当時は「何か言ったら周りの人に変だと思われる」とか「お友達に笑われるかも」という不安が常につきまとって中々話すことができなかったらしい。

だから自分が話しているビデオを見てもお友達がからかったり笑ったりしなかったので、それで安心できたと言っていた。

その女の子の経験はユジーンのケースにも役立つのではないかと思い、その記事をスーキーにも送ってみた。

スーキーはそれを読んで「とても参考になる」とは言ってくれたけれど、ユジーンはまだ小さすぎるし周りのお友達もユジーンが話せていないことに気づいてないので、家で話しているビデオをみんなに見せてもそんなにインパクトはないかもしれないと言っていた。

うーん、確かに。

そこで彼女達がまず初めにしたことは、ユジーンをもっと小さいプレスクールに移すことだった。

場面緘黙症は対人恐怖症と通じる部分が多いので、一クラスに20人以上いる大きなプレスクールで元気いっぱいの子供達に揉まれるよりも、少数制のプレスクールで自分の居場所を見つけた方がいいのではないかと考えたのだ。

そうしてプレスクールを変えてみるとユジーンは周りのお友達や先生に慣れ始め、以前のように「学校に行きたいない!」とはあまり泣かなくなったそうだ。

それに毎日先生の細かい報告を聞けるので、ユジーンの考え方や行動のパターンが以前よりよく分かるようになったという。

それに加え定期的に子供の精神科医のところにユジーンを連れて行った。

ユジーンはもちろん自分の気持ちをドクターに話すことはできなかったので、だいたいがスーキー夫婦のためのカウンセラーという感じだったと彼女は後に言っていた。

そしてそんな根気ある治療を数年続けた結果、

ユジーンはやっと話せるようになった!

最初の言葉は「貸して」だったそうだ。

公園の砂場で遊んでいるときに、急に「貸して」とそばにいた子に言ったらしい。

それを聞いたスーキーは「ユジーン、あなた、、、」と言ってユジーンをギューと抱きしめてしまったと言っていた。

けれど私たちを驚かせようと考えたスーキーは、ユジーンが家の外でも話せるようになったことをお正月のパーティまで私たちにずっとだまっていた。

そしてパーティの日。

いつものようにスーキー家族が遊びにきた。

ホームパーティをするときスーキーはいつもたくさんのおいしい韓国料理を作ってきてくれた。

その日も韓国のおもちの入ったスープやチャプチェを作って持ってきてくれた。

ユジーンはいつものようにはにかんだ笑いを浮かべ、風太たちと家のおもちゃで遊び始めた。

ユジーンは以前から人見知りが激しかったのだけれど、なぜかジョンにだけはとてもよく懐いていた。

普段はあまり笑わない彼も、ジョンにちょっかいを出しては「キャッ キャッ」とよく笑った。

そしてジョンも「ユジーンは自分にだけ心を開いている」ということを内心得意げに感じていたことを私は知っていた。

その日もユジーンはトランスフォーマーをジョンのところに持ってきては、それをテーブルの上に並べて遊んだりしていた。

そして

「ちょっとこれ持ってて」

そう言って、そのうちの一つをジョンに渡した。

なのに!

誰も今ユジーンが話したことに全然気づかなかった!(スーキー夫婦以外は)

それくらいユジーンの「ちょっとこれ持ってて」は彼の口から自然にこぼれ出たのだった。

そしてそれから数分してからユジーンは、

「この羽根がこうやって開くんだよ。」と言った。

その瞬間、その場にいた全員が「えっ?」という表情になった。

「今、、、ユジーン、、、は なした?」

私がそう聞くとスーキーは満面の笑みを浮かべて

「うん。」と答えた。

「えーーーーーっ! いつから? どうして?」

それからみんなは興奮を隠しきれない様子でスーキーたちを質問攻めにした。
そしてスーキー夫婦はそれらの質問一つ一つに本当にうれしそうに答えていた。

その横でユジーンの発話に感動したジョンが「You did it!」と言って彼をギューっと抱きしめた。

そのあと我が家はとっても楽しい雰囲気に包まれた。

「人と話すこと」

そんな当然のことができるまで、ユジーンはこんなに長い時間がかかってしまった。

彼自身もスーキー夫婦もここにたどり着くまでに相当の苦労をしてきたと思う。

「このまま息子は一生話せないんじゃないか」という不安に襲われたことも何度となくあったとスーキーは後に言っていた。

だからこそユジーンの放つ言葉は、空気を流れる水のように私たちの耳にとても心地よく響いた。

しばらくして私ができるだけ自然を装いながらユジーンに、

「これ食べる?」

と黒豆を見せてみた。

するとユジーンは何の迷いもなく、

「No!」と言った。

子供の「No!」がこんなにうれしく感じられたのは、生まれて初めてのことだった。




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家の外では話せない子供:「場面緘黙症」



今年のお正月に初めておせち料理作りに挑戦したことは以前書きましたが、それから数日してアジア系のお友達とパーティをしたことはまだ書いていないので、その時のことについてちょっと書いてみたいと思います。

                                ◇


私には子供ができる前からずっと仲良くしている韓国人の友人がいる。
名前はスーキー。

彼女には今8歳、7歳、5歳の男の子三人がいる。

その真ん中の7歳の子はノッコの同級生。

一番下の5歳の男の子(ユジーン)は予想外の妊娠で出来た子供で、スーキーは当時とても困惑していた。

経済的な理由から中絶も考えたという。

けれど旦那さんに「頼むから産んでくれ」と言われ、その子をこの世に送り出すことにした。

そして生まれてみたらこれがもう、

愛くるしくて、愛くるしくて。

五月人形のような凛々しいまゆげと涼しい目元、そして可愛らしい笑顔。

一目ユジーンを見ると誰もが一気に恋に落ちてしまい、周りのみんなで競い合ってユジーンを抱っこしたがったものだった。

こうしてユジーンは両親と周りの人たちの愛情をたっぷり受けてスクスク育っていたのだけれど、彼が成長するにつれて一つだけ気になることがでてきた。

それは、

彼が全く言葉を話さなかったこと。

スーキーと旦那さんは二人とも韓国人で、お兄ちゃん達も家では韓国語を話していたため、その影響で言葉が遅れているのではないかと保育園の先生は言っていた。

ところが彼が2歳になってもその状況は全く変わらず、彼は何か欲しい時や嫌な時はただ「うー、うー」という動物のような声をあげるだけだった。

けれど彼が2歳半を過ぎた頃、突然普通に言葉を話すようになった。

そのうち韓国語もお兄ちゃん達と同じくらい上手になったのでスーキー達もようやくホッとしていた。

ユジーンは想像性に富んでいて、絵を描くのがとても上手だった。

粘土やレゴの作品もとてもおもしろいものを作って皆を驚かせ、彼は将来はアーティストになるねとみんなで話したりしていた。

けれどある日、スーキーたちが保育園の保護者面談に行くととても意外なことを聞かされた。

それは彼が保育園で一言も言葉を発していないということだった。

「えっ? でも家では普通に話してるんですが、、、。」

「ええ、確かに表情は以前より豊かになったし、何がしたいのかも動作を見ればわかるのですが、それでも言葉でそれを伝えることはまだできず、いつもウーウーという音を発しているだけです。」

と言われたそうだ。

先生はやはり家で韓国語を話している影響だろうと言っていたそうだが、もうすぐ3歳になるユジーンが保育園で何も話さないのはやはり普通ではないと思い、スーキーは彼を小児の精神科医に見せることにした。

するとユジーンは「selective mutism 場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」と診断された。

場面緘黙症とは、家の中で家族とは何の問題無くコミュニケーションが取れるのに、 一歩外に出たり家に知らない人が来たりすると何も話せなくなってしまう障害。

繊細な子供に多く起こる現象で、過度のストレスや不安が原因とされている。

でもスーキーは、

「ユジーンは家ではすごく明るく楽しそうで、そんなストレスを溜めているようには全然見えなかったのに。」と言っていた。

それでも学校はやはり嫌いだったらしく、朝になると「保育園に行きたくない!」と毎日泣いて大変だったそうだ。

このまま家の外で何も話さないのはやはり困るので、スーキー夫婦はどうしたらいいものかと解決策を模索していた。

つづく



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ママ友はやっぱり友達じゃなかった (2)

* これは昨日の記事の続きで、6ヶ月前のお話です。


一度も話したことも会ったこともないベッキーというノッコのクラスメートの、これまた会ったことも話したこともないお母さんから突然、「ノッコちゃんをランチに連れて行きます。」と言われた私。

なんとなくその勢いに押されて「はい」と言ってしまったけれど、果たしてノッコは大丈夫なのだろうか、、、。

その日の午後、学校にノッコを迎えに行った時に、

「ねえ、ノッコちゃん、今日ベッキーのママにレストランに連れて行ってもらったの?」と訊いてみた。

「うん、そこでブルーのソーダを飲んだんだよ。」

「あら、そう、何ていうレストランだった?」

「サブウェイ! ねえママ、またベッキーとサブウェイに行っていい?」

「うん、今度はママがベッキーを連れていく番かな。ノッコちゃんはサブウェイで何を食べたの?」

「ターキーのサンドイッチ。それからブルーのソーダ飲んだんだよ。シュワーッとするやつ。」

「ノッコちゃんはそれがうれしかったのね。」

「うん、それからクッキーも食べた。」

「そう、たくさんごちそうになったんだね。じゃあ今度はママがベッキーにごちそうしなくちゃね。」

「うん! 明日?」

「うーん、明日は仕事があるから無理だけど、じゃあ、来週あたりにベッキーとプレイデートする?」

「するー!」

「ねえ、ベッキーってママ会ったことないんだけど、どんな子?」

「おもしろいよ。」

「そう? ノッコちゃんは学校でよく遊んでるの?」

「うん、最近よく遊んでる。」

「ベッキーのママはどんな人だった?」

「やさしい。ベッキーのママの車にテレビもついてるんだよ。それでアニメを見せてくれたの。」

「そう、よかったね。」

どうやらその日ノッコは、ベッキーとお母さんととても楽しい時間を過ごしたようだった。

ただ私にはどうしてベッキーのお母さんが、特に仲良しでもないノッコにそんなによくしてくれるのかがイマイチまだよく分からなかった。

「きっとこういうのはアメリカではよくあることなのかもしれない。」

そう思ってあまり考えすぎないようにしていた。

その晩早速ベッキーのお母さんにお礼のメールを送り、今度ぜひベッキーをプレイデートに招待したいと申し出た。

すると1分もしないうちに返事がきて、

「とてもいいアイデアね! じゃあ、今週の金曜日にノッコちゃんを家に連れてきて。」と書いてあった。

「いえ、いえ、今日ランチをごちそうになったので、今度は家に招待させてください。」

そう返してみたけれど、

「いえ、いえ、うちでかまいません。じゃあ、今週の金曜日に私が学校までノッコちゃんを迎えに行きますので、お母さんはお家にいていいですよ。」

「そうですか、、、。」

またまた押され気味の私。

本当はノッコと一緒にプレイデートに参加してベッキーやお母さんとも親しくなりたかったのだけれど、なんとなく文面から私には来てほしくないような感じが伝わってきたので、彼女の言う通り今回はノッコだけを参加させることにした。

「じゃあ、プレイデートが終わったあと、何時頃おたくにノッコを迎えに行けばいいですか?」

「じゃあ、5時ごろ迎えに来てもらえますか? うちの住所は〇〇です。」

「わかりました。じゃあ、金曜日よろしくお願いします。」

メールを書き終えてからノッコに、

「ノッコちゃん、今週の金曜日にベッキーのおうちでプレイデートするよ。」

そう言うとノッコは、

「イエーイ!」と飛び跳ねて喜んだ。

ノッコを迎えに行った時に私もいよいよベッキーのお母さんに会える。

どんな人なのかと想像しながら私は金曜日が来るのを待った。


つづく


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「ママー、おしっこ」って教えてくれるのはうれしいんだけど、、



* これは前回の記事の続きで、8ヶ月前のお話です。


年が明けて風太を保育園に連れて行くと、移動になったポーラの代わりにサンディという先生が部屋の担当になっていた。

このサンディという先生は風太がまだ0歳のお部屋にいた頃に何度か顔を合わせたことがある人で、とても穏やかな先生だった。

(*後にこの先生が救世主となってくれます。)

部屋の隅で子供達に本を読んであげているモリーに、

「明けましておめでとう、休暇はどうだった?」と言うような一通りの挨拶をしてから、

「風太は休暇中にだいぶトイレトレーニングができるようになったので、またパンツを穿かせることにしたの。面倒だと思うけどよろしくね。」とお願いした。

モリーは一応「そう、わかったわ。」とは言ってくれたものの、やはりどこかでまだ早いんじゃないかと思っているような様子だった。

その頃私は、風太のトイレトレは2−3ヶ月かけてゆっくりやっていけばいいと思っていた。

けれど先生達は3歳になるまで待って、そのあと2−3週間でぱぱっと終わらせたいと思っていたようだった。

確かにおねしょをしてしまった時の後始末など、先生達の負担が大きくなるので申し訳ないとは思ったけれど、でも休暇中にここまで上手にできるようになった風太にまたプルアップを穿かせて逆戻りさせたくないというのが私の本音だった。

それから風太は以前のように楽しく保育園に通い始めたのだけれど、だんだんと保育園でおもらしをしてしまう回数が多くなってきた。

モリーが「トイレに行こう」というと、すぐに拒否するらしい。

そしてその10分後ぐらいにお漏らしをしてしまうので、モリーはだんだんストレスを溜め始めたようだった。

なので私が風太を迎えに行くと必ずと言っていいほど「今日もトイレに行きたがらないでお漏らしをしたのよ。」という報告を少しイライラ気味に話してくるのだった。

そして彼女は「風太君は本当に頑固ね。」とか「人の言うことを聞くのがあまり好きじゃないのね。」などという言葉を本人の前で言うようになった。

モリーは元々なんでも気にせずガンガン言うタイプで、子供達のエピソードを少し嫌みのまざった冗談として私達に伝えることも多かった。

例えば、

「今日は風太君はランチの時に椅子に座らなかったから、20分ぐらいやりとりがあったのよ。もう私、今日は家に帰ったらワインを一本あけなくちゃ。」とか、

「昨日は風太君がお休みだったからもう教室が静かで静かで。あんまり静かで気味が悪いねって先生達の間で話してたくらいよ。」とか。

モリーはこういう話を笑いながら話すので、私達も冗談としてさほど気にもしていなかったけれど、やはり風太の前でそういう事を言って欲しくないなとは思っていた。

でも私達とモリーの間にはある程度の信頼関係ができていたし、モリーが風太を好きなことも、風太がモリーを大好きなことも知っていたので、彼女の話はいつも適当に聞きながすようにしていた。

                                   ◇

けれど私達にとっても困った事が起こり始めた。

それは家では上手にトイレトレができるようになっていた風太が、おうちでもお漏らしをするようになってしまったこと。

風太は上手にできていた時でも自分から「おしっこ」と私達に伝えてくることはあまりなく、私やジョンが2時間おきぐらいに「トイレ行く?」と聞いて一緒に行くことが多かった。

ところが保育園に行くようになってから、いくら私達が「トイレ行く?」と聞いても「行かない!」と拒否し、それから20分ぐらいして床や絨緞の上で「ジョジョー」とお漏らしをしてしまうのだった。

私達もそれを避けるためにしょっちゅう「トイレ大丈夫?」と聞くようになってしまい、それが更に風太の「反抗心」に触れたらしく、風太のお漏らしはどんどん増えていった。

それでも風太が必ず自分から「ママおしっこー」と言い出してくれることもあった。

しかしそれは、

皮肉にも、

真夜中に限ってのこと!

夜中の2時ぐらいになると、風太の部屋から「ママー、ママー」という叫び声が聞こえて、フラフラと眠い頭で様子を見に行くと、

「おしっこー」とトイレに行きたそうな風太がいた。

(どうして下着をつけてる昼間はトイレに行きたがらずお漏らしするくせに、おねしょをしてもいいプルアップを付けている夜中だけわざわざ知らせてくるんじゃ!)

そう心の中では思っていたけれど、自分から「おしっこ」と言ってくれた風太を叱りつける訳にもいかず、「ちゃんと言えて偉いね」と、とりあえず褒めながら風太をトイレに座らせてあげるのだった。

けれど自分一人でトイレに行こうと思ったのか、夜中にフラフラとまた風太が夢遊病者のように歩き出したので「これはなんとかしなければ!」と私とジョンは105回目の対策会議を開いた。

そして風太のストレスを減らすために「トイレ行く?」と訊くのをしばらくやめてみることにした。

全ての主導権を風太に握らせて、とにかく風太が自分から言い出すまで待つ。

そしてそれでお漏らしをしてしまっても、絶対に責めない。

これを根気よく続けていると、その努力のせいあってか風太は以前のようにうんち以外はトイレでできるところまで戻っていった。

よかったぁ。

でもここに辿りつくまでに要した時間は4ヶ月!

私達本当にがんばった!

「じゃあ、残りの課題はうんちだけだね。」(どういう課題??)

そうジョンと話していた矢先に、今度はマーナからちょっと気になることを聞かされたのだった。



つづく

(注:いつも思わせぶりな終わり方にしているのはわざとです。)



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さわこ

Author:さわこ
在米のさわこです。売春、ドラッグ、破談などの障害を越えてようやく家へきたノッコと風太の養子縁組のお話を綴っていきます。

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